これまでの私は、
あまり楽器自体に興味がありませんでした。
というのも、私が使っている楽器は、
信頼のおけるプロの方に選定して頂いたため、
自分でこれ以上のものを選ぶことは無理だろうと
勝手に諦めてしまっていたためです。
ところが、最近私が習い始めた先生が、
サックスに詳しい(いい意味でマニア)こともあり、
ようやく、
楽器そのものにも興味を持つようになりました。
(これは、いいことだと思う反面、
非常に高価な楽器が欲しくなるという
不幸の始まりなのかもという恐怖もあります^^;)
習ったことを踏まえつつ、
現時点の知識で、
どういうものがいい楽器なのかについて、
少し考えてみたいと思います。
自分の目指したい音が出発点
一番最初に思うのは、
自分の目指したい音が出せるか
というポイントです。
これが無いと、
例えどんなにすごい人がいい楽器だよと
言ってくれたとしても
宝の持ち腐れになってしまいます。
また、目指したい音がある場合、
それと違う音がするのであれば、
どんなに高価なものでも、
自分にとってはいい楽器ではない
ということになると思います。
自分を助けてくれるという視点
ちょっと違う視点で大切だと思っているのが、
自分を助けてくれるか
というポイントです。
例えば、大きい音が出したい場合、
自分を鍛えて息を早く出せるようにする
というのも一つの方法ですが、
楽器自体が大きい音を出しやすいものを選ぶ
ことで、上達へのショートカットができます。
他にも、
- ピッチがいい
- (中古などで)既に音が抜けている
なども、このポイントになるかと思います。
細かな評価ポイント
艶のある音が出る
とても抽象的な表現ですが、
音色に艶があること
は、いい楽器の条件になると思います。
もちろん好きな音色は人それぞれですが、
やっぱり聞いていて
気持ちがいいと感じる音は、
パサパサと乾燥した音
よりは、
艶やかで広がりのある音
なんじゃないかな~と思います。
表現力が豊か
一つの楽器で様々な表現ができる
ことも、大切な要素かと思います。
私がよく注意されるのですが、
とにかく良く鳴る
というのだけでは、あまりいい楽器とは言えません。
それよりも、
- 明るく鳴らしたい時は鳴らせる
- ダークな表現もできる
というように、
表現力が豊かな楽器がいい楽器のようです。
歌が上手いと感じる歌手の方も同じですよね。
私の好みもありますが、
例えば、ドリカムの吉田美和さんとか、
とても表現力が豊かで上手だな~と感じます。
音の立ち上がりが早い
音楽では、音の出だしはとても大切です。
お正月にやっている格付け番組でも、
音の立ち上がりで、プロの演奏か、
アマチュアの演奏かを聴き分けられる
ということが言われますね。
そのため、息がすぐに音になる楽器というのは、
とてもいい楽器の要素になると思います。
先日、先生の楽器を吹かせてもらいましたが、
音の立ち上がりがめちゃくちゃ早くて、
吹いていて、とても気持ちが良かったです。
(あ~いう楽器が欲しいなぁ。。。(笑))
全ての音が粒立つ
これは、特に、
早いフレーズを小さな音で吹く
という時に、特に顕著になるかと思います。
普通の楽器だと、どうしても、
音が混ざってしまう感じがあったりして、
一音一音が聞こえづらくなったりします。
何を吹いているのかよく分からない
というのは、聞いていても微妙なので、
細かな部分でも音が粒立つ
楽器というのは、良い楽器と言えると思います。
まとめ
他にもあるとは思いますが、
一旦、現時点の知識で、
いい楽器の条件についてまとめてみました。
こういうことを意識しながら、
いろいろな楽器を吹いてみることで、
自分でもいい楽器を見分けられるようになるかなと思います。
そうなると、
より自分の楽器に愛着も持てるでしょうし、
何より、吹いていてより幸せな気持ちになれるんじゃないかなと思っています。