社会人になると、楽器の練習の時間ってなかなか取れないですよね。
自分の場合は、平日に練習するのはまず無理です。
週末になんとか時間を見つけてって感じですね。
だからこそ、少ない練習時間を有効に活用できるように、
練習メニューを考えてみました。
今回は、楽器自体の練習は含めず、アドリブの練習という観点で作っています。
レッスンを受け始めて1年くらいですが、
なかなか上達しないので、アドリブ初心者向けって感じかと思います。
大きくは、基礎練習と曲練習の2パートです。
基礎練習
コード練習
まずは、アドリブの基本となるコードの練習です。
といって、いきなり楽器を吹き始めるわけではないです。
レッスンを受け始めて思ったのですが、
アドリブができるようになるためには、
覚えないといけないことがたくさんあるんですよね。
一番最初に覚えるのがコード(和音)だと思います。
コードとは
「任意を音をRootとして、その上に3度ずつ音を積み重ねたもの」
です。
3度というのが曲者で、長3度と短3度の組み合わせで、
メジャーになったり、マイナーになったりします。
ジャズの場合は基本的に4和音なので、
さらに「7th(セブンス)」も覚える必要があります。
しかも、12Keyあります。
といった感じで、ここがいきなりハードルが高いです。
が、覚えないと始まらないので、地道に頑張っていきます。
ポイントとしては、
- まずは楽器は使わずに言葉で覚える(ドミソ、レファラ・・・)
- 楽器を使って、覚えた音と指をリンクさせる
というステップを踏む感じかなと思います。
スケール練習
次に、スケール練習です。
ここもコードと同じくたくさんあります。
まずは基本となるメジャースケール(イオニアン)です。
いわゆる「ドレミファソラシド(×12Key)」ですね。
ここを覚えないことには何も始まりません。
そこから徐々に、ドリアン、ミクソリディアン・・・と
増やしていく感じかと思います。
コードの時と同じなのですが、とにかく覚えないことには始まらないので、
練習の時も、
「書いてあるものを吹く」
のはダメで、
「頭の中でイメージしながら吹く」
を徹底していきます。
フレーズ練習
基礎練習の最後に、フレーズ練習です。
ここでは、Ⅱ-Ⅴなどで使えるお決まりフレーズを、
12Keyで吹けるように練習してきます。
いきなりは覚えられないので、
一つ一つのフレーズをじっくり練習していきます。
ここでもですが、12Keyでフレーズを書くとかはNGです。
辛いですが、覚えないことには曲で使えないので。。。
考え方としては、
- フレーズの最初の音は、コードの何番目の音か?
(Root?3度?・・・) - フレーズの動きはどうなってるか?
(分散和音で上がる?スケールで下がる?・・・)
といったことを意識していくのだと思います。
曲練習
曲に合わせてコードを吹く
最初はやっぱりコードです。
練習したい曲を決めて、その曲のマイナスワンに合わせて、
分散和音で吹いていきます。
(当然、コードトーンは暗譜です)
ポイントとしては、
「Rootから吹くだけでなく、展開系も吹けるように」
ということでしょうか。
つまり、常に
- 1-3-5-7(ドミソシ)
と吹くだけでなく、
- 3-5-7-1(ミソシド)
- 5-7-1-3(ソシドミ)
- 7-1-3-5(シドミソ)
も吹けるようになるということです。
この辺りがすらすらとできるようになってきたら、
裏コードでも吹けるように練習していきます。
曲に合わせてスケールを吹く
コードときたら、次はスケールですね。
同じように、マイナスワンに合わせてスケールを吹いていきます。
ここで難しいのは、
そのコードに対して、なんのスケールが吹けるのか
ということではないでしょうか。
私も勉強中なので、ここでけっこう詰まります。
分からない部分は先生に聞くのが一番なんですが、
それよりも前に、まずは
「ダイアトニックコードかどうか」
を考えるのがスケールを考える上では一番大切です。
というのも、ダイヤトニックコードであれば、
そのKeyのメジャースケールが使えるのでわかりやすいです。
いろいろあって難しいのは、
ノンダイアトニックコードやドミナント7thのところかなと思います。
テーマを決めてアドリブ
次からはやっとアドリブの練習になります。
とはいえ、いきなりパラパラと吹くのではなく、テーマを決めます。
テーマとは例えば、
- コードとリズムでモチーフを作る
- スケールを8分音符で並べてラインを作る
- その日練習したフレーズを入れる
などなどです。
基礎練習でやったことを曲で使うということを意識します。
最初はとにかく考えながら意識的に吹くようにしますが、
最終的には体(指)が勝手に動く、というレベルを目指します。
自由にアドリブ
最後に、これまでの総集編ということで自由にアドリブしてみます。
練習したことを入れられるように意識しながらも、
「アドリブとしてのストーリーを作る」ことを意識します。
例えば、
- 最初は音数少なく、低めの音から
- 徐々に音数を増やしていき、高めの音に
- 助走をつけつつ、高い音を伸ばしてクライマックスを作り
- エンディングに向けて、徐々に音を下げていく
みたいなイメージです。
これまでいろいろと練習してきたことを、
さらに応用していく感じなので非常に難しいですが、
これができるようになったら絶対に気持ちいいので、
頑張っていきたいと思います。
まとめ
現時点での練習メニューを考えてみました。
全部をフルフルにやろうとすると一日ではとても終わらないので、
今日はメジャーコード、明日はマイナーコード、
というように、それぞれにテーマを持って進めていきたいですね。
ポイントとしては、一つ一つはちょっとずつでも、
一日の練習は、必ず「自由にアドリブ」まで辿り着くことかなと思います。
やっぱり基礎練習だけで終わってしまうと、
いつまで経っても、曲で使えるようにはならないと思うんですよね。
やることは山積みですが、少しずつ進めていきたいと思います。